ブックレビュー
ビジネスパーソンとして、もはや身につけていないとそれだけで使えない社員扱いされてしまうスキルがある。売上やシェアの推移をわかりやすく人に伝えるグラフや図解の表現力だ。 タップするとAmazonに飛びます
これを読んだのは、自分がツイッターに疲れを感じるようになったからだ。 ツイッターは、そもそも仕事に役立つ情報を得るために始めたものだった。でもタイムラインは受け身なので、自分がフォローしている人がつぶやけば、仕事に関係のない話題でも目に入っ…
この本を読んで、どうして自分が文学にひかれるのか、どうして統計的思考が嫌いなのかがわかった気がする。 私が嫌いな思考とは――統計的にみれば、あなた1人の命を救うよりも、ほかの5人の命を救うほうが意味がある。社会的資源は限られているのであなたの命…
おもしろい本をみつけたので、今回はUXの話ではなくブックレビューです。 同じ花でも人と蝶では、花の色が違って見える。蝶には人間には見えない紫外線が見えるからだ。紫外線が見えると花を見つけやすい。花の密を吸って生きる蝶の感覚は、人間にはわからな…
斎藤美奈子といえば、泣く子も黙る文芸評論家だ。どんな文豪や学者の本であっても、バッサバッサと斬りまくる。特に相手が権力者となると容赦ない。批評される側はたまったもんじゃないだろうけれど、読む側はおもしろいんだ、これが。 画像をクリックすると…
「中国の台頭によって、日本は右傾化している」――ワシントンポストがそう指摘したのは2012年9月。今やヘイトスピーチやネット右翼、在特会などといった言葉が専門用語ではなく、誰もが知っている単語になった。それほど日本では、ナショナリズムが高まってい…
福島の子どもに甲状腺がんが多発しているという報道がありました。その根拠となるデータは何なのでしょうか? そして、そのデータの読み方は正しいのでしょうか?放射線の専門家でない私たちは、知識を一から学んでその正誤を判断する、などといったことはで…
最近、「反知性主義」という言葉をよく耳にする。彼らにはどういう特徴があるのか、台頭してきた理由はなにか。本書『日本の反知性主義』は、日本の「反知性主義」の特徴と、その登場要因を分析した論考集だ。 知識人こそ、反知性主義者になりうる 反知性主…
『有機野菜はウソをつく』書評:有機栽培は安全で安心というイメージがある。けれど実際には有機栽培であることと、安全・安心であることには関係がない。ではなぜそうしたイメージができたのか。本書は有機栽培の定義、歴史(始まり、広がり、変化)をひも…
もしあなたが医者だったとして、こんな患者が現れたらどうするだろう?痛み止めの効かなくなったガンの末期患者。余命はあと数日だ。患者はあまりの激痛に震える声で、「この苦しみにはもう耐えられない、死なせてくれ」と懇願している。安楽死を求める患者…
学びの先にある、自分らしい働き方、生き方を考えてみませんか?本が売れない時代に、他人が書いた本を出版するために、ひとりで出版社を立ち上げた人たち。そうまでして読者に伝えたい想いとは? 実現したい夢とは?
受験の緊張をほぐす本から、思春期の悩みを解決する本まで。本を愛するプロがすすめる魂の本を一挙公開!「どんな本を読めばいいのかわからない」「本なんて難しくて嫌」と言うのなら、この本をちょっと開いてみませんか?
『生き延びるための思想』というタイトルを目にしたとき、「そんなのあるの?」と思った。これ、宗教の本じゃないよ。フェミニズムの最前線を走ってきた上野千鶴子による論考集。教授が書いた論文だから難しいかな、と思いつつ序章を読んでみる。 もしフェミ…
一般的にはグロテスクと敬遠されるほどの過剰な筋肉の塊を身にまとうボディビルダー。彼らの美学とは何なのか?一線を越えられる人間の美学に迫る、重厚なノンフィクションを紹介。
四流大学から一流大学まで、さまざまな教壇に立ってきた上野千鶴子が学校的生き方を斬る!『サヨナラ、学校化社会』 はそんな本だ。教授が生計の場を斬っていいの? と思うかもしれないが、これが逆説的に、学校で何を学ぶべきかがわかる内容になっている。
『日本の童貞』 ――性別を問わず、実に手に取りにくいタイトルである。が、しかし、学生ならば読むべし、読むべし!タイトルからは想像しづらいが、レポートのお手本としても、社会学の考え方を知るのにも役立つ本だ。しかも、笑える。 童貞が「カッコイイ」…
「どうすれば大学に入れるか」というハウツー情報はたくさんあるけれど、「大学で何を学べるのか」に関する情報は少ない。だったらつくっちゃえ! ということで生まれたのが、ちくまプリマ―新書の「中学生からの大学講義」シリーズ。今回紹介するのはシリー…
大学だってビジネスだ。経営破綻すれば、消えてなくなる。そんなことになったら大学は大変だけど、学生はもっと大変だ。『大学破綻 合併、身売り、倒産の内幕』 に書かれているのは、そんな悲劇が起きないようにするための大学改革論。著者の諸星裕氏は、大…
ミステリ作家と工学博士という二足のわらじを履く森博嗣(もり・ひろし)氏。その著書『大学の話をしましょうか 最高学府のデバイスとポテンシャル』 は、元国立大学工学部の助教授でもある氏が、「学生」「大学」「自分」についてインタビュー形式のQ&Aで語…
面倒見のよい大学? →本当は中退率30%就職に強い大学? →実際に就職できるのは学生の50%グローバル人材を育てる大学? →4年間で英語力がむしろ下がってしまう こんなキャッチコピーが帯に躍る『つまずかない大学選びのルール』 。こんな言葉を目にしたら、…