「いのち」は誰が決めるのか『はじめて学ぶ生命倫理』
もしあなたが医者だったとして、こんな患者が現れたらどうするだろう?
痛み止めの効かなくなったガンの末期患者。余命はあと数日だ。患者はあまりの激痛に震える声で、「この苦しみにはもう耐えられない、死なせてくれ」と懇願している。
安楽死を求める患者に、あなたはどう対応すればいいのだろう?
『“ひとり出版社”という働き方』自分らしい生き方とは?
学びの先にある、自分らしい働き方、生き方を考えてみませんか?
本が売れない時代に、他人が書いた本を出版するために、ひとりで出版社を立ち上げた人たち。そうまでして読者に伝えたい想いとは? 実現したい夢とは?
『THE BOOKS green』365人の本屋さんが中高生に心から推す「この一冊」
受験の緊張をほぐす本から、思春期の悩みを解決する本まで。本を愛するプロがすすめる魂の本を一挙公開!
「どんな本を読めばいいのかわからない」「本なんて難しくて嫌」と言うのなら、この本をちょっと開いてみませんか?
生きることを丸ごと肯定する『生き延びるための思想』
『生き延びるための思想』というタイトルを目にしたとき、「そんなのあるの?」と思った。これ、宗教の本じゃないよ。フェミニズムの最前線を走ってきた上野千鶴子による論考集。
教授が書いた論文だから難しいかな、と思いつつ序章を読んでみる。
もしフェミニズムが、女も男なみに強者になれる、という思想のことだとしたら、そんなものに興味はない
あれ? 違うのけ? そんな私の疑問を見透かすかのように、上野はこう続ける。
わたしの考えるフェミニズムは、弱者が弱者のままで、尊重されることを求める思想のことだ
そして女性兵士を例に挙げ、わたしたちは「暴力への男女共同参画」という難問の前に立たされている、さぁ、どうする、と問う。
難しくない、私にもわかるじゃん。しかも、おもしろそう!
きみは一線を越えられるか?『果てなき渇望-ボディビルに憑かれた人々』
仕事中にもかかわらずジムに行き、筋肉バカの無能社員というレッテルを貼られたボディビルダーは言う。
一種の病気、筋肉鍛錬依存症ですね。(中略)社会性のなさなどは、それだけ自分がトレーニングに没頭しているという勲章ですよ
別のボディビルダーはドーピングを肯定し、こう豪語する。
ドーピングを禁止するというのは、根本的に間違っています。(中略)ボディビルダーが凄さを追求するのに、ルールなどは全く必要ありません
そうまでして彼らが手に入れるのは、一般的にはグロテスクと敬遠されるほどの過剰な筋肉の塊だ。彼らの美学とは何なのか?『果てなき渇望-ボディビルに憑かれた人々』 は、一線を越えられる人間の美学を垣間見られる、重厚なノンフィクションだ。