読んですぐに役立ったビジネス書~『ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール』~
ビジネスパーソンとして、もはや身につけていないとそれだけで使えない社員扱いされてしまうスキルがある。売上やシェアの推移をわかりやすく人に伝えるグラフや図解の表現力だ。
PDCAにデータの見える化は欠かせない
ビジネスの成功はPDCAをいかに早く回すかにかかっている。PDCAにはデータの見える化が欠かせない。なぜなら、現場の人間が現状の課題や施策の効果を共通して認識しない限り、同じ目的に向かって動けないからだ。
正直、自分は図解があまり得意ではないので悩んでいた。大事なポイントをチームにズバッと一瞬で伝える図をなんとか短時間で作れないものか――と。そこで書店でプレゼン系の本をチェックしていて見つけたのがこれ『ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール』。
この本は図解の見本が豊富でいい
この本のいいところは、いい図解と悪い図解をちゃんと1つずつ、図で示していること。
「図解の本なんだから、図があるなんてあたりまえじゃね?」と思うかもしれないが、同種の本をいくつかチェックして気付いたのは、意外にも、いい図と悪い図を「図」で示しながら説明しているものは少ないということ。中にはくどくどとテキストだけで解説しているものもあった。
この本の帯には、同種のベストセラー『マッキンゼー流 図解の技術』の著者が絶賛! とあったので、気になってこれもチェックしてみたけれど、こちらは入門本としては分厚すぎて、途中で挫折しそうなので見送った。
この本を読んでどうなった?
読んでいる最中から、試してみたい図解が続々登場したので、さっそくプレゼン資料に活かしてみた。
その結果、「なんか、前より見やすくなった」という評価をいただいた。
まだまだ発展途上段階ではあるけれど、初めの一歩で効果があったので驚いた。
図解表現にコンプレックスがある人は、読んで損はない。